LIME2 (Life cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling 2)は日本の環境条件を反映しつつ、15種の影響領域と1000種の環境負荷物質を対象としてLCIA (Life Cycle Impact Assessment)を実施する環境影響手法でした。LIME3では、このLIME2を踏襲しつつ世界的規模で被害を考える必要がある気候変動、大陸間の大気汚染とPM2.5 水消費、地下資源消費、森林資源消費の環境への影響を評価できるように改訂しました。また、G20の各国で調査を実施し、LIME2と共通の4つの保護対象(人間の健康影響、生物多様性、一次生産、社会資産)の各国の統合化係数を導出しました。従って、LIME3では世界の各地から原料や素材を輸入している製品、世界の各地で使用されている製品等の現地の状況を反映した影響評価が可能になりました。
このLIME3研究会は、先進的な企業による事例公開を通じて、LIME3を普及させることを目的として開催いたしました。計算結果を原則公開することを前提にご参加いただき、各企業のLIME3を利用した環境影響評価を行ってまいりました。この度、約2年半の検討結果を報告書にまとめ、LCA日本フォーラム総会記念セミナーにて公開報告を行いました。
2016年11月~2019年6月
1 LIME3の利用方法の解説、指導
2 事例研究、結果の解釈と考察、クリティカルレビュー
3 環境評価手法(環境会計、環境効率、ファクター、環境パフォーマンス評価等)
4 LIME3活用事例の公表(報告会または報告書等)
委員長工学院大学 先進工学部 教授 稲葉 敦
副委員長東京都市大学 環境学部 教授 伊坪徳宏
委員国立研究開発法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 社会とLCA研究グループ 主任研究員 本下 晶晴
WGメンバー株式会社資生堂
積水化学工業株式会社
TOTO株式会社
太平洋セメント株式会社
日産自動車株式会社
サンメッセ株式会社
TCO2株式会社
LIME3活用検討」研究会」成果報告
(2019年度LCA日本フォーラム総会記念セミナーとして開催)
開催日時:2019年6月11日(火)14:00-17:00
開催場所:31Builedge 霞が関プラザホール
「LIME3活用検討」研究会」成果報告書
「2019年度LCA日本フォーラム総会記念セミナー」