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研究会・WG

日本LCAフォーラム 「SCOPE3と組織のLCA」 研究会

1.研究会の名称

「SCOPE3と組織のLCA」研究会

2.背景と目的

【目的】:「SCOPE3」と「組織のLCA」の計算方法の事例作成と計算方法の確立

 2011年秋にWRI/WBCSDがSCOPE3スタンダードを発行して以来、SCOPE3に関する温室効果ガス排出量を把握する機運が活発になりつつあります。ISO/TR-14069[組織の温室効果ガス排出量の定量化と報告;ISO14064-1の適用のための手引き]も実質的にはWRI/WBCSDのSCOPE3を踏襲する形で近々発行になる見込みです。我が国でも、2012年春には、経済産業省・環境省がSCOPE3に関する温室効果ガス排出量算定のガイドラインを発表しました。これらを背景に、CDPなど、SCOPE3の温室効果ガス排出量を調査する活動も活発になって来ています。

 SCOPE3では企業の温室効果ガス算定のために、15の算定項目を定めています。しかし、その全てが全ての企業で算定できるとは限りませんし、算定するべきとも思えません。本研究会では、様々な企業の事例を積み重ねることで、SCOPE3の具体的な実施方法をボトムアップで確立することを目指します。

 また、2012年夏には欧州委員会・環境総局が、「製品の環境フットプリント」の算定基準と同時に「組織の環境フットプリント」の算定基準を発表しました。これに加えて、環境ISO/TC207/SC5でISO/TS-14072 [ライフサイクルアセスメント-組織に対するLCAの追加要求及び指針] を発行する作業が続けられており、早ければ2014年早々にも発行される見通しです。このTSは、今まで製品が中心であったLCAを組織に適用することを想定しています。SCOPE3とは異なり、温室効果ガス以外の環境影響も検討することになりますが、一方で、SCOPE3とはどのように計算方法が違うのか、方法論の違いを明確にする作業も今後必要になると思われます。本研究会では、SCOPE3と組織のLCAの方法論の違いについても議論します。

 最終的には本研究会の成果を積極的に海外に伝えることで日本の産業の立場を明確にし、日本企業の方法論を世界の標準にして行く活動を行いたいと考えます。日本LCA研究会にはすでに「ICT(情報通信技術)事業の組織のLCA」研究会があり、ICT事業についてのキーパーフォーマンス指標などの検討を進めています。本研究会はこの「ICT(情報通信技術)事業の 組織のLCA」研究会と連携を持って進めたいと考えます。皆様の、特にICT以外の皆様にも、ご参加頂けますようお願い致します。

3.活動期間

  • 開始:平成25年9月
  • 終了:平成27年3月(予定)

4.発起メンバー

【委員長】
 工学院大学 工学部 環境エネルギー化学科 教授 稲葉 敦

5.活動方法

1 ) WGへの参加企業は5~10社程度とする。
2 ) 1回/2~3ヶ月(2時間/回)程度の頻度でWGを開催する。
3 ) 参加メンバーにはLCA算出結果をWGに提供していただきます。WGにおいて解釈、課題摘出等について検討し、レビューします。
4 ) 本研究会の結果を報告会開催または報告書に纏めます。

6.活動費

参加費はありませんが、交通費、資料作成等は、各社参加者負担となります。
(会場・備品と配布資料コピーは事務局にて用意致します)